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Ergo Proxy(エルゴプラクシー)とは、2006年2月25日からWOWOWで初放送されたテレビアニメ作品。全23話。
完全な管理体制下にある都市ロムド。人々はオートレイヴと呼ばれるロボットとともに良き市民として生活していたが、コギトウィルスに感染し自我を持ったオートレイヴの暴走が問題となっており、市民情報局に勤めるリル・メイヤーは調査に当たっていた。
リルは感染オートレイヴの調査中に謎の生物(プラクシー)と接触、襲撃をうけるが、自らの保護観察下にある知人のビンセント・ロウによるストーカー行為として処理される。
情報局の決定に不満を持ったリルはひそかにプラクシーについて調べ始めるが、その手がかりは一向に見つからない。唯一の手がかりと思われたビンセントも、国家反逆罪に問われ、ロムドから逃亡していた。
真実を求め、リルはロムドを出て「死の世界」と言われる外の世界へ行くことを決意する。その果てにリルが見つけた世界を包括する真実とは…。
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラクター
リル・メイヤー (Re-l Mayer)(声優:斉藤梨絵)
情報局職員。ロムド執國、ドノブ・メイヤーの孫娘でもある。目のアイシャドーが印象的な聡明で美しい女性であるが、高貴な身分の出身であるためかプライドが高く少々傲慢なところが玉にキズ。また飽くなき探究心の持ち主であり、真相を求め単独行動に出ることもしばしば。
コギトウィルスに感染したオートレイブによるものと考えられていた殺人事件の捜査に当たっていたが、その過程でプラクシーとの遭遇・襲撃を受ける。この出来事で今まで感じたことのない衝撃を受けた彼女はプラクシーの謎とそこに隠された真実を追い求め奔走することになる。一度ロムドを脱出したビンセントを連れ戻しに外の世界に足を踏み入れるが、警備局による襲撃から彼を守ったことで感染症に罹りロムドへ返される。その後感染症から回復し、デダルスからプラクシーに関する情報を聞き出す。その際に感染オートレイブによる襲撃を受けるが、逆にこれを利用して再び外の世界へと旅立つ。
その途中にビンセント達と合流し、以後彼らと行動を共にする。当初は考えなどの違いから彼らに馴染む事ができなかったが、次第に彼らを仲間として認識するようになる。
ビンセント・ロウ (Vincent Law) (声優:遊佐浩二)
リルの保護観察を受けている、ロムドに移民してきた青年。リルとは移民雇用施設で出会ってからの知人で、密かに彼女に好意を寄せている。元はモスコの生まれらしいがモスコで暮らしていた頃の記憶がない。後に自身がエルゴプラクシーであることを知る。
ロムドの『良き市民』になろうと努力していたが、事実無根の国家反逆罪に問われドームの外の世界へと逃亡。コミューン脱出後、自らの居場所を求め漠然と故郷であるモスコを目指す。行く先々で自分に関わった人々が次々と死んでしまうことから自身に付きまとう「死」に対して大いに悩まされる。そして自身がプラクシーであることを知ってからは自らの過去と正体を知るという明確な目的を持ってモスコに向かうことになる。
しかし辿り着いたモスコはラプチュアによって破壊されており、自らの過去の記憶を知るための手がかりは何一つ無かった。そしてアムネジアの伝言に従いロムドへと向かっていた途中で謎の失踪を遂げてしまい・・・。
ピノ (Pino) (声優:矢島晶子)
少女の外見を持つ、愛玩型オートレイヴ。コギトウィルスに感染している。元はラウル・クリード夫妻の家庭にいて、その頃は髪や目の色が茶色であったが、感染後は紫色になっている。センツォン号の進行座標及び現在地の座標を正確に言うなどロボットとしての側面を持つ一方で、絵本や鍵盤ハーモニカ、動物の着ぐるみをきて遊ぶなど人間の子供とほとんど変わらない一面ももっており、更にカズキスの本性やレフの変装能力を見抜くなどの子供ならではの勘の鋭さも持っている。
夫人によってコギトの感染を理由に処分されそうになっていたが、ビンセントによって助けられている。その後セントラルモールにてモナドプラクシーの襲撃を目の当たりにしラウルを除く家族を失う。自分が感染オートレイブとして処分されることを悟り、感染オートレイブが辿るとされている逃走ルートを移動中にビンセントと再会、以後行動を共にするようになる。
ラウルによる影響が強く残っているらしく、親に当たる人物を「パパ」と呼び(その人物が母親であっても)、またピアノの演奏にも長けている。当初はラウルの元に戻りたいとは思っていなかったが(処分されると考えていた可能性もある)、彼と離れ多くの感情をもったことで父親である彼に会いたいと思うようになった。
ラウル・クリード (Raul Creed) (声優:花田光)
警備局局長。就任した直後に、プラクシー捕獲を任されることになる。『良き市民』の代表格ともいえる人物。
当初はストイックな面が目立っていたが、モナドプラクシーの襲撃そして家族の死を目撃してから、徐々に感情的な一面が顔を覗かせている。特にピノを含めた自分の全てを失うきっかけを作った人物であり、創造主=勝者であるビンセントに対しては強い憎しみを持っており、徹底的に彼を攻撃した。
またプラクシーの謎を追う内にロムドが滅びに向かっていることを知り、システムの改善によって破滅の運命に抗おうとする。それに対してただ滅びの運命に従うロムド執國ドノブ・メイヤーに対して反発的になっていく(その反発によって一時的に警備局局長の地位を剥奪されたことがある)。そしてロムドを滅亡から救う手立てとして、ADWプロジェクトを進めるが結果的に自らの手でロムドの滅亡を早めてしまう。
崩壊が進む中、ビンセント=エルゴが再びロムドに帰ってきたことを知ると人間もどきとしての運命に抗うために最後まで彼に戦いを挑もうとする。しかし頼みのFP光線弾も底尽き自宅に退避していたときに、ピノの描いた絵を見つけ彼女も戻ってきたことを知る。そして彼女を探してドーム内を彷徨っていたところ、移動中の大型(おそらく武装用)オートレイブに接触、割れたショーウインドウに串刺しとなり息絶える。彼の最後はクリステヴァによって見届けられた。
デダルス・ユメノ (Daedalus Yumeno) (声優:小林沙苗)
厚生局主任の少年。リルの担当医でもある。イギー曰く「リルの王子様」。極秘研究施設での研究者としてモナドプラクシーの観察を行っていた。プラクシーの謎を知ることは人間にとって大いなる力となるという考えから、彼もリル同様プラクシーの謎を解くことに興味をもっている。
当初リルにプラクシーのことを隠していたが、彼女が外の世界を知ったことそして上記の自身の考えから彼女に協力することになる。プラクシーのアムリタ細胞を死滅させるFP光線を開発するなど、医者としても研究者としても優秀で抜かりなく、その才能はリルも認めるほど。その一方リルを守ることがレゾンデートルであることと個人的な想いから、彼女に対する執着心は相当のものである。
感染オートレイブの襲撃に際しリルの死を偽装し、彼女のロムド脱出を手助けする。その後、ラウルの元でプラクシーの研究を行う。そしてロムドの滅亡を回避する手立てとしてモナドの再生を試みていたが…。
イギー (Iggy) (声優:水内清光)
リルに随行するアントラージュ型オートレイヴ。男性型であるが主人のリルが女性であるためか、女性の言葉(厳密に言えばおばさん口調の言葉)を喋る。リルの単独行動によく振り回されていて、それによって自らの身体に危機が及ぶこと(スクラップ処分)もある。また彼は執國ドノブ・メイヤーとの情報接続がなされていて、さながら彼女の監視役にもなっている(後にデダルスの手でその情報接続を切断される)。
常にリルを影で支える役割を果たしていたが、感染オートレイブの襲撃の際にコギトに感染する(感染検査は受けたが手順を知っていた彼にとっては何の問題もなかった)。これにより自我を持つようなった彼はリルの単独行動に対するアントラージュ型オートレイブと主人との相互関係や彼女が自分のことを相手にしてくれないことについて苦悩する。そして彼女を隔離し、彼女の興味の対象であるプラクシー=ビンセントを殺そうとする。しかしビンセントのプラクシーとしての力にかなわずその場を逃走。その後リルを追ってきたニートのオートレイブからリルを守ろうとして自爆に巻き込まれる。頭部だけとなった彼はリルに対する不満と自分のことを嫌いにならないで欲しいというメッセージを延々と伝え、彼女の手によってその機能を停止した。
コギトに感染したにもかかわらずリルの元に居続けたことから、彼のリルへの想いはとても強いものであったといえる。またその後リルも彼の幻影や夢を見ていることから彼女にとっても大きな存在であったことは言うまでもないと思われる。
クリステヴァ (Kristeva) (声優:桑島法子)
ラウルに随行するアントラージュ型オートレイヴ。彼の指示に対して迅速な対応をして、彼の実務を助ける優秀なオートレイブであるが、彼が警備局局長としての地位を剥奪され暴走した時には彼を捕獲する策を講じたこともある。また局長不在時には彼女自身が指揮を執ることもある。
前述のような行動を起こしたこともあるが、ラウルを守り導く存在として心底尽くしている(その姿にはイギーと重なるものがある。また何らかの過程でコギトに感染したと考えられる)。ラウルの死後、ピノを守るという彼の最後の願いに従い彼女と同行し、最終的に生き残っている。
ドゥルーズ (Deleuze) (声優:矢澤喜代美)
ガタリ (Guattari) (声優:立野香菜子)
デダルスに随行する2体のアントラージュ型オートレイヴ。ちなみに本来ロムドのオートレイブは執國ドノブ・メイヤーとの情報接続がなされているが、デダルスの手によって切断されている(よって彼らの見聞きした情報はドノブ・メイヤーには伝わらないようになっている)。
ドロシー (Dorothy) (声優:小林沙苗)
ビンセントに随行していたアントラージュ型オートレイヴ。物語の冒頭部で破壊される。
ドノブ・メイヤー (Regent Donov Mayer)
ロムド執國として都市全体を統括している人物。ロムドの全オートレイブを通しての市民管理など徹底的な統治を行っている。老衰のためか常に生命維持装置のようなものを付けている。自分からしゃべることはなく、常に4体のアントラージュ型オートレイヴを通して自らの意思を伝えている。
エルゴがロムドを去るときに彼との邂逅を果たしロムドの全てを任される。そしてプラクシーの失踪によってロムドに近づく滅亡の運命に対し抗うことなく、あくまでその運命に追随する姿勢をとっている。
デリタ (Derrida) (声優:沢海陽子)
ラカン (Lacan) (声優:田中敦子)
フッサール (Husserl) (声優:柴田秀勝)
バークリー (Berkeley) (声優:島香裕)
ドノブ・メイヤーに随行する4体のアントラージュ型オートレイヴ。石像のような姿をしている。ドノブ・メイヤーに代わって彼の意思を伝える役割をもっている。
(デリタとラカンの声優に関して、DVD第1巻の表記の間違いにより混乱しているが、デリタ:沢海、ラカン:田中で確定。)
[編集] PROXY(プラクシー)
Proxyは全員で300名いたらしい。
エルゴ
Proxy I。プラクシーワンの影? 死の代理人。長髪のある白い仮面をつけている。プラクシーとしての記憶を失っているらしい。
ロムドドームの創造主だが、第一話始まりの前に一度ロムドを離れ、モスコへ辿った。後は移民のビンセントとしてロムドへ戻った。
突如リルの自宅を襲撃し、彼女に心の底からの恐怖とプラクシーの謎を追うきっかけを与える。ビンセントのペンダント(実はモナドのペンダント)が破壊された彼女の自宅から発見されたことや彼の行く先々で出現することから、当初からビンセントとの関連性が疑われていたが、正体は彼自身であった。ちなみに彼の意思にほぼ関係なく変身し、当初はプラクシーとなった時の記憶は残らなかったが自らの正体を知った後は変身後もビンセントとしての意志を保てるようになった。ただ明らかにビンセントとは異なる人格が存在していて、それが彼の過去と何らかの関係をもっていると考えられる。
モナド
Proxy XIII。モスコドームの創造主。リルが最初に会ったプラクシーでもある。
ロムドのモスコ侵攻によってロムドの極秘研究施設へ連れて来られる。昏睡状態にあったが「始まりの鼓動」により覚醒し暴走する。特にビンセントを執念深く追いかけていて、その過程で多くの人々を殺害している。エルゴとの戦闘によって死亡する。カズキスによれば元々エルゴとはお互いに愛し合う仲でエルゴの記憶も持っているらしい。
セネキス
ハロスドームの創造主。月光の代理人。外見上は女性の姿で、1つ目の仮面をつけており、頭部には手にも羽にも見える触覚のようなものが付いている。
狂気に生き、ハロスの人々を次々と惨殺していた。ハロスの兵士たちを全滅させた後エルゴと戦うが、力負けし敗北する。
カズキス(声優:井上和彦)
アスラドームの創造主。輝きの代理人。カズキス・ハウアーの正体である。戦闘に際しては自身の身体能力と手から放つ炎で戦う。
セネキスと愛しあっていたが、彼女が死んだことで変わりにエルゴ(ビンセント)を友として迎えようとした。しかし彼がプラクシーとしての記憶を失っており、尚且つ彼が記憶を失った状態でセネキスを殺したことを知り、激怒する。そしてエルゴをプラクシーの裏切り者かつセネキスの仇として抹殺しようとする。実力ではエルゴを上回っていたが、エルゴの生に対する執着(とりわけビンセントのリルに対する想い)の前に敗れ去る。
JJ(声優:大塚周夫)
シティー・ライツ・ブックストアの店主。
ニート
リルとビンセント達が合流した森にいたプラクシー(彼がいた場所がウームシスと同じものであったことから、その森も元は都市であったと思われる)。オートレイブに自分の身の回りの世話をさせていた。巨漢であり戦闘ではその体や怪力を用いる。
ニートの覚醒に呼応したエルゴと戦闘になるが、リルの放ったFP光線弾が命中し絶命する。
レフ
他人に姿を変える能力をもつプラクシー。誰かに愛されたいという願望を持っていて、プラクシーとしての自分を人々が受け入れてくれなかったために、対象となる人物が好きな人に姿を変えることで他人からの愛を得ようとした。しかし結局人々が本来の自分自身を愛してくれないことを悟り、自分自身の存在を消すために人々を殺害していた。
ドームに訪れたリル達も手を掛けようとしたが、リルにおいてはピノの妨害を受け、ビンセントに対してはぎりぎりのところまで追い詰めたが、自分の正体を知りたいという彼の意思に阻まれる形になった。
MCQ(声優:江原正士)
悪夢のクイズSHOWの司会。人工衛星を通じて全世界にクイズSHOWの生中継を行い、異常なまでのハイテンションでクイズの進行を行う。このクイズSHOWでは挑戦者とMCQとの対戦形式をとっており、30分で100万点を取れば挑戦者の勝ちとなり豪華商品の授与と同時にMCQは死亡することとなっている。だが逆に30分で100万点を取れなかった場合挑戦者が死ぬという内容になっており、MCQは25連勝中であった。ただしこのクイズはMCQなりの"Proxyの戦い"である。26人目の挑戦者であるビンセントが30分で100万点を獲得したためMCQはスタッフや観客(全員オートレイブ)から花束を受け取り最後の時を迎えることとなった。なお彼はヴィンセント達(と視聴者)にこの世界とProxyの謎の真相の大部分を明かした。
ウィル・B・グッド(声優:堀内賢雄)
スマイル園の創造主。外見はウォルト・ディズニーに似ている。スマイル園の人々の笑顔を絶やさぬように常に新しいアトラクションとキャラクターを作り続ける一方、人気の無くなったアトラクションとそれに関連していたキャラクターを次々と処分していた。
スマイル園の崩壊を防ぐためにピノの夢の中に現れエルゴ(ビンセント)の弱点を聞き出そうとするが、彼のやり方に反感を持ったキャラクターたちに袋叩きにされてしまう。しかしピノがスマイル園を守りたいという彼の願いを聞き入れ、ビンセントたちを説得しスマイル園に立ち寄らせなかったため、(一時的にではあるが)スマイル園は滅亡の危機から救われた。
スワン(声優:渡辺美佐)
強い精神干渉能力を持つ。ビンセントの精神に介入し、リルの記憶から構築したバーチャルなロムドの中でビンセントを操り、リルを殺害させようとする。しかし、ビンセントに見破られ「さよなら」を残し消え去った。
プラクシー・ワン(声優:大塚芳忠)
Proxy I。エルゴのオリジナル。「勝者」だったはずなのだが…
再生モナド
リアル・メイヤー(リルのクローン)を母体とし、デダルスの手によって再生されたモナド。こちらは正気である。
[編集] その他
[編集] ロムド
移民局オートレイヴ処理課 課長(声優:掛川裕彦)
ビンセントの上司。リルの身の上を知っているらしく、彼女を「お嬢様」と呼ぶ。またコギトに感染したピノの処理にも出動している。
メアリー ED26731
使われていない移民局施設にいた女性型愛玩用オートレイブ。リルの目前でコギトに感染する。その場は逃走するが、後にリルの住家の近くでビンセントによって処理されている場面が見られる。
情報局局長(声優:銀河万丈)
リルの上司。オートレイブに依存している傾向が見られる。市民警備局の思惑により、当初リルが捜査していた殺人事件の担当を外すことを通達する。
ラウル・クリード夫人
夫であるラウルが市民警備局局長であることから少々傲慢な面が目立つ。ピノの元々の主人でもある。ビンセントにコギトの感染を理由にピノの処理を頼むが検査の結果確認されなかったため処理を拒否される(もっとも子供を持つことを許可され更に家政婦型オートレイブを傍につけようと考えていたため、ピノが不要となり処理させようとしたというのが本当の理由であると考えられる)。その際移民であるビンセントを軽蔑する発言をしている。ラウルに赤ん坊を見せるためにセントラルモールに来ていたところ、ビンセントに対するモナドプラクシーの襲撃に巻き込まれ、ラウルの目の前で赤ん坊共々殺害される。
[編集] コミューン
フーディー(声優:有川博)
コミューンのリーダー的存在。ビンセントを革命戦士と呼び、音楽プレーヤーを使って周囲の人間にロムドと通信しているように思い込ませるなど、よく嘘をつく(しかしプラクシーの特徴など彼の発言の中にはたまに真実も含まれている)。それはあくまでもビンセントの身を案じてのことであったり、コミューンの分裂を防ぐためのものであったが、それが後に悲劇を生むこととなる。最終的には感染症に罹ったリルを救うためにビンセントの身代わりとしてロムドへ帰還するも、一度外へ出た者は2度と戻れないと言う掟の元に射殺される。
クイン(声優:湯屋敦子)
息子のティモシーとコミューンで暮らしている。ロムドに戻れないということを自覚しておりもともとコミューンを離れることを考えていたが、ロムド側の襲撃により息子のティモシーを失ったことで、本格的に仲間と共にコミューンから外界への脱出を図る。その際にロムドの人間であるリルに怒りを覚え、感染症に罹っていた彼女を人質にすることを画策した。ロムド側からの追手を振り切り脱出に成功するが、その戦闘の際に負傷し息を引き取る。
クイン・ティモシー親子の死はピノに心(特に寂しいという気持ち)の存在を明確に示すことになった。
ティモシー(声優:高戸靖広)
コミューンでピノと友達になる。お絵かきがすき。母であるクインとコミューンで暮らしている。ロムド側の襲撃によって死亡。
皮肉にも彼の死がピノに心の存在を示すきっかけとなった。
空虚人(声優:大友龍三郎、たてかべ和也、水内清光、望木祐子、石住昭彦)
コミューンに住む人々。ロムドを追われコミューンを自由の世界というが、中にはロムドへの帰還を望む者もいる。日々ロムド側の定期便の脅威にさらされており、コミューン掃討作戦およびコミューン脱出の際の戦闘で多くの犠牲者が出た。わずかにコミューン脱出に成功した者も外世界の厳しい環境によって全員死亡する。
[編集] ハロス
オマカトル(声優:津田英三)
ハロスの軍隊の副官。食料とセンツォン号の修理の引き換えとして自分たちと共にナイツと戦うことをビンセントに要求するが、セネキスによる兵士の殺害をビンセントの仕業と断定し牢獄に閉じ込めてしまう。セネキスによって惨殺される。
パテカトル(声優:福田信昭)
ハロスの軍隊の司令官。人間はオートレイブに勝たなければならないという考えを持っている。ナイツによって人口母体(ロムドのウームシスと同じ)が破壊され軍用ヘリでの脱出を図ろうとするが、セネキスから逃れることはできなかった。
マヤウェル(声優:小林愛)
ハロスの女性。月光の代理人・セネキスの覚醒、はじまりの鼓動について述べていたが、狂人とみなされ牢獄に閉じ込められていた。ナイツによって開放されるが、セネキスによる軍用ヘリの墜落に巻き込まれ死亡する。
[編集] アスラ
カズキス・ハウアー(声優:井上和彦)
アスラの塔に一人で住んでいる人物。ワインを好んでおり、味にはかなりうるさい。一見紳士的な人物に見えるが、空になったワインの瓶を投げ捨てるなど粗暴な一面も見られる。ハロスをナイツと呼ばれるオートレイブで攻撃していた張本人である。その正体は…。
[編集] シティー・ライツ・ブックストア
JJ(本屋)(声優:大塚周夫)
[編集] 12話、13話
ニートプラクシーのオートレイヴ
[編集] 悪夢のクイズSHOW
ソウミちゃん(声優:沢海陽子)
悪夢のクイズSHOWのナレーター。他の悪夢のクイズSHOWのスタッフ同様オートレイヴであると思われる。徐々に年を取るような感じでクイズ内容の紹介をする、解説の途中に私語を入れるなどくだけた印象があり、同じく沢海氏が演じるデリタとは逆のイメージがある(ソウミという名前もおそらく本人の名前に由来していると考えられる)。
[編集] モスコ
アムネジア(声優:島田敏)
エルゴ(ビンセント)の記憶の番人であったオートレイブ。コギトに感染し記憶の維持が困難になったため全て秘密の部屋の壁に書き写していた。プラクシーワンの手によって破壊される。ワンからビンセントのペンダントと同じものを預けられ、彼らにロムドに行くように伝えた。
[編集] スマイル園
アル(声優:楠大典)
プル(声優:伊藤健太郎)
娯楽用オートレイブ。アルとプルはそれぞれ自分のことを「太めのチビのハナペコ」、「細めノッポのいばりんぼ」と言い、気の合う仲良しとして行動を共にしている。娯楽用のためか動きが他のオートレイブよりも非常にコミカルである。
お笑いアトラクションのコメディア・デラルテに所属していたが、アトラクションが閉鎖されたためゴミ捨て場にいた。途中で色々目的を変えながら、ピノと一緒にスマイル園を冒険する。ピノの自然な笑顔に感化されウィル・B・グッドに反発するが、彼の真意を知りピノにスマイル園を救うよう頼む。
ロギ(声優:草尾毅)
コオロギの姿をした監視・偵察用オートレイブ。ウィル・B・グッドの意思に従ってピノからビンセント(エルゴ)の弱点を聞き出そうとするが、肝心なところでアルとプルに話をそらされる上に、彼らからは終始無視されてしまう。アルやプルたちのせいで話が進まないことに苛立ち、手っ取り早くピノたちをウィル・B・グッドのもとに向かわせる。
ポリスワン警部(声優:柳沢栄治)
スマイル園の警備を行っているオートレイブ。名前の通り犬と同じ姿をしていて、なぜか園内を見回るときは自分の顔を何倍にも大きくしたような被り物をしている。タダ乗りしようとしていたピノたちを逮捕するが、ピノの自然な笑顔に影響を受ける。
ポリスニャール(声優:立野香菜子)
ポリスワン警部の助手をしているオートレイブ。名前の通り猫と同じ姿をしている。彼女も警部同様ピノの笑顔に感化される。
[編集] ロムド後半
リアル・ツー・メイヤー(Real 2 Mayer)(声優:小島幸子)
デダレスが密かに作っていたリル・メイヤーのクローン。彼女を母体としてモナドを再生させた。デダレスの事だけを考える「リル」を作りたかったようだが、エルゴと接触した事でモナドとしての記憶を復活させ、エルゴを求めるようになる。最後には翼が生え、宇宙から帰還した人類を迎えに行こうとするが太陽光線を浴び消滅する。
[編集] 用語
アムリタ細胞(Amrita Cells)
プラクシーの体を構成する細胞。基本的に不死身であり、プラクシーの生命力はこれに由来する。ただしプラクシー同士での戦闘やFP光線や太陽の光を浴びた場合には細胞が破壊されるため、その場合プラクシーは死亡する。
移民局
オートレイヴ処理課
ビンセントが勤めていた部署で、コギトに感染したオートレイブの処理または感染の確認などを行っている。処理に際しては銃器等の武器を使用することもあるが、それほど充実しているわけではないため仕留めたオートレイブの損傷は激しい場合が多い。
ウームシス(WombSys)
ロムド市民全員が誕生する人工子宮(人間もどきであるがためにロムド市民には生殖能力がない)。ドーム内での人々の生活の安定のために人口の調節が行われている。またドームの創造主たるプラクシーがいなくなるとその運営に大きな支障をきたす事になる。
オートレイヴ
アントラージュ型(Entourage)
主人である人物に随行するオートレイブ。随行する人物に指示を与えたり、情報の検索、メディカルチェックなどの機能が備えられている。
愛玩型
持ち主の愛の対象として作られているオートレイブ。他のオートレイブに比べると顔の造詣が人間に近いまたはそっくりのものが多く、主に子供や女性が主流となっている。上記のアントラージュ型のような機能は備え付けられていない。
武装型
警備局にある大型のオートレイブ。銃器が装備されており、背部に操縦席が設けられている。
ナイツ
ハロスを襲撃していたオートレイブ。ハロスの兵士達を滅ぼすためにカズキス・ハウアーがアスラで製造していた。
海馬ファイル
オートレイブにある記憶中枢。廃棄されたオートレイブはこの部分を調べられることでコギトの感染を判断される。またこれにより対象となるオートレイブの記憶をたどることができる。
コギトウィルス(Cogito Virus)
オートレイブに取り付き自我を持たせるウイルスプログラム。名前はラテン語の「コギト(私は考える)」に由来している。このウイルスプログラムに取り付かれたオートレイブは主人である人間の言うことを聞かなくなり、場合によっては暴走などのトラブルを引き起こすことがある。
オートレイブはコギトウィルスに感染した直後、天に向かって祈りを捧げる仕草をする。また感染オートレイブはほぼ同じ逃走経路を辿る傾向がある。ブーメランプロジェクト(BP)にも何らかの関係があるらしい。
コミューン
様々な理由でロムドを離れざるを得なくなった人々の暮らす集落。ドームに隣接し、ドームからの廃棄物などに依存している。気温が低く、感染症によりドーム逸脱者の8割が死亡するなど環境が厳しい。またロムドの警備用オートレイブの定期巡回のため、常にロムドの脅威にさらされている。発見された人間は射殺されてしまう。集落の人々の中にはロムドへの帰還を切望している者もおり、あまりまとまりがあるようには見受けられない。
シティ・ライツ・ブックストア(City Lights Book Store)
市民管理局
市民警備局
市民厚生局
市民情報局
人類
数千年前、人類は石油・石炭に代わる資源としてメタンハイドレートを見出すが、そのメタンハイドレート層の崩壊によって地球上の生物の85%を死滅させてしまう。同時に人類自らも生存の危機に立たされ、ブーメランスター号で地球を脱出し、惑星環境の回復状況を測るためプラクシープロジェクトによって地表での人類の再生を計画した。
長い年月の末、ついにプラクシーワンが完全な人類の再生に成功し、その結果を受け人類は帰還を開始する。
センツォン・トトチティン(Centzóntotochtin)
帆船のような乗り物。通称「400羽のウサギ」。フーディー以外は誰も見たことがないためその存在が疑問視されていたが、フーディーの住家の近くにある湖に封印されていた。コミューンからの脱出の際に用いられ、以後ビンセントたちはこれに乗ってモスコを目指すことになった。動力が風であるため燃料切れの心配はない反面、風のない場合あるいは風の強い場合は出発できないという帆船ならではの欠点もある。
創造主
この世界において、絶対的な意味での創造主とは地球から脱出しプラクシープロジェクトを計画した人類のことをさし、プラクシーはその代理人に過ぎない。 一方、各ドームにおいて、住人(人間もどき、オートレイヴ)たちにとっての創造主はプラクシーである。
ドーム
ロムド
モスコ
ハロス
アスラ
無人のドーム
レフプラクシーのドーム
プラクシーワンのドーム
ワンが唯一再生に成功した(完全な)人類が暮らすドーム。ラウルの発射したラプチュアにより壊滅、再生された人類も滅亡する。
スマイル園
人間もどき
プラクシープロジェクトによりプラクシー達に創造された不完全な人類。完全な人類に比べ、交配で子孫を作れない、免疫力が弱いなどの欠陥を持つ。その結果、ドームでの居住を余儀なくされ、ウームシスにより管理生産される。
創造主にとっては失敗作であり、破棄されるべき存在。
始まりの鼓動
プラクシープロジェクトの終焉を意味する。
プラクシー(Proxy)
異常な身体能力を持つ異形の怪人(中には人間に擬態しているものもいる)。その実態は、各ドームとそこに住む人々(人間もどき)を作った創造主である。デダルスの研究によると生物学的または神学的に見ても人間とは異なる存在であり、性別もないとされている(ただしセネキスが人間の女性と同じ外見であること、またエルゴとモナド、セネキスとカズキスのように互いに愛し合う関係をもつ例もあることから詳しいことは不明)。体は不死身のアムリタ細胞で構成されているため基本的には不死身である(詳細はアムリタ細胞の項目を参照)。
プラクシーのペンダント
それぞれのプラクシーに与えられているペンダント。それぞれにプラクシーのナンバーを示すローマ数字が刻まれている(ちなみにプラクシーワンはI、モナドはXIII)。
ブーメランスター号(Boomerang Star)
惑星間移民船(俗称 疎開船)。地球環境の悪化による絶滅の危機を避けるために、人類により静止衛星軌道上で造船された宇宙船。
ブーメランプロジェクト(Boomerang Project)
上記の疎開船により一部の人類が地球を脱出し、地球環境が回復した際に再び戻ってくる計画。
プラクシープロジェクト(Proxy Project)
ダブルピーと略す事もある。環境破壊された地球上で、不死であるプラクシー達が主体となり人類の再生を目的とした計画。劣悪な環境の元で人類が再生したのなら、地球環境が回復した。とみなすようで、計画の成功=終了となり同時に宇宙へと脱出した人類が戻ってくる事になっている。憶測になるが、この時に邪魔であろうプラクシー達は日光の下で生きられない体で作られており、出来損ないの人類達はコギトウィルスによって暴走したオートレイブによって虐殺、ドームは崩壊する。と言う作為があると思われる。
ミュータント
ピノが見つけた洞窟に生息していた生物。ブーメランプロジェクトで取り残された人類の成れの果てと思われる。数千年の間、微弱な有毒ガスに蝕まれミュータント化し、正常な大気の下では生存できなくなった。知能的にも退化が見られるが、人間もどきにはない生殖能力を維持している。
ライトレール
定期便
ロムドの外およびコミューンを巡回する警備用オートレイブ。毎日決まった時間に決まったコースを巡回する。銃器の武装もあり、普段は空中を浮遊して移動するが水中でも行動可能である。
ラプチュア(Rapture)
ロムドによるモスコ侵攻の際に使用された熱核反応爆弾。モスコ侵攻終了後も地下施設にて封印されていたが、ラウルによってプラクシーワンのドームに向け発射された。ちなみにロムド市民は何も知らされていないため「光の柱」という認識しかされていない。
レゾンデートル(raison d'être)
存在理由。デダルスとイギーのレゾンデートルは共にリルであった。
ADW(Aus Der Wickel)プロジェクト
ラウルが提唱した人体改造計画。プラクシーがいなくなり滅亡の一途を辿るロムドを救うため、プラクシーがいなくとも自分たち市民が変わればいいという考えに基づいている。詳細は不明だが人間もどきと完全な人間の違いから推測すると、免疫力の向上や生殖能力の回復などが考えられる。結果的に失敗に終わり、ロムドの人口の9割が死滅するという大惨事になった。
AHT
FP(Fundamental Particle)光線
U4
[編集] 引用
[編集] 人名・単語の元ネタ
リル124C41+ (re-l124C41+) One to foresee for one
「ラルフ124C41+ (Ralph 124C41+)」 ヒューゴー・ガーンズバック (Hugo Gernsback)
デダルス - ダイダロス(Δαίδαλος)ギリシャ神話より イカロスの父
クリステヴァ - ジュリア・クリステヴァ(Julia Kristeva)
ドゥルーズ - ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze)
ガタリ - フェリックス・ガタリ(Félix Guattari)
ラカン - ジャック・ラカン(Jacques Lacan)
デリタ - ジャック・デリダ(Jacques Derrida)
フッサール - エドムント・フッサール(Edmund Gustav Albrecht Husserl)
バークリー - ジョージ・バークリー(George Berkeley)
エルゴ - 我思う、ゆえに我あり(cogito, ergo sum)ルネ・デカルト(René Descartes)
モナド - モナド(monado)ライプニッツ(Leibniz)「単子論」
アムリタ - アムリタ(Amrita) インド神話より
アスラ - アスラ(असुर) インド神話より
[編集] オマージュシーン
第2話 ベビーカーの階段落ち
映画「戦艦ポチョムキン」 オデッサの階段
第14話 リルの水葬
絵画「Ophelia」 ジョン・エヴァレット・ミレー (John Everett Millais)
第18話 アムネジアの殺害(破壊)
映画「ブレードランナー(Blade Runner)」 ロイがタイレル社長を殺害するシーン
[編集] 挿入曲
オープニング(第3話から)
MONORAL 歌:「kiri」
エンディング
RADIOHEAD 歌:「Paranoid Android」
[編集] タイトル・その他の元ネタ
CARO MI È IL SONO. E PIÙ L’ESSER DI SASSO・・・(第1話冒頭の題辞)
ミケランジェロ (Michelangelo Buonarroti)の彫刻の銘文。
意味は第22話の石像たちの最後の台詞。
第4話 フーディーが朗読していた本
「笑う男」「余生の幻視(La Connaissance du soir)」所収 ジョー・ブスケ(Joë Bousquet)
第20話 虚空の聖眼
「虚空の眼 (Eye in the sky) 」 フィリップ・K・ディック (Philip K. Dick)
「言語起源説(論)」
ジャン=ジャック・ルソー (Jean-Jacques Rousseau)
USA、WOWOW、manglobe
[編集] 主題歌
メインテーマ: PARANOID ANDROID (Radiohead)
オープニングテーマ: kiri (MONORAL)
ウイキペディアより