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『白線流し』(はくせんながし)は、1996年1月〜3月にフジテレビ系列で木曜22:00〜22:54に放送されたテレビドラマである。全11回。 連続ドラマ放送では、木曜10時という時間に放送されるドラマとしては主人公たちの年齢が若すぎたためか、視聴率は伸びなかった。しかし、放送終了後に同年代の視聴者からの「ぜひ続編を」という反響が大きく、続編がスペシャル番組として放送され、2005年10月7日放送のスペシャル「白線流し 〜夢見る頃を過ぎても」にて完結した。しかし、その内容は「完結」と言えるものではなく、「まだ続編を作るつもりではないか」などの声も聞かれる。当初は、スタッフ・キャストが高齢化しつつあった北の国からに代わり得るロングランドラマを目指していたようである。 あらすじ 連続ドラマ:松本市の松本北高校卒業間近の3年生を中心とした男女7人の青春物語。偶然出会った定時制生徒との友情、恋愛を松本の静かな風景の下で高校卒業まで綴っていくストーリー。 [編集] サブタイトル 第1話「卒業までの200日」(1月11日) 第2話「哀しみの四角い星座」(1月18日) 第3話「天文台の秘密」(1月25日) 第4話「裏切られたラブレター」(2月1日) 第5話「泡雪の様な恋の始まり」(2月8日) 第6話「涙に消えたカシオペア」(2月15日) 第7話「偽りの微笑・東京編」(2月22日) 第8話「君が想い出になる前に」(2月29日) 第9話「星空に咲いた友情の花」(3月7日) 第10話「天使の孤独」(3月14日) 最終話「空も飛べるはず」(3月21日) [編集] スペシャル 高校卒業後のそれぞれの生き様を描いた。 『白線流し 〜19の春』 1997年8月8日、21:03〜23:22放送 視聴率19.3% 『白線流し 〜二十歳の風』 1999年1月15日、21:00〜23:02放送 視聴率14.4% 『白線流し 〜旅立ちの詩』 2001年10月26日、21:00〜22:52放送 視聴率17.1% 『白線流し 〜二十五歳』 2003年9月6日、21:00〜23:09放送 視聴率16.0% 『白線流し・最終章 〜夢見る頃を過ぎても』 2005年10月7日、21:00〜23:22放送 視聴率14.5% [編集] キャスト 大河内渉・・・長瀬智也 松本北高校の定時制に通う青年。母親が出て行ったあと、父が癌で亡くなり、引き取られた親戚の家でも肩身が狭い思いをしたことから、中学卒業後は一人暮らしをしながら工場で働きつつ、亡くなった父のように天文台で働く事を目指している。成績優秀で真面目な性格だが、不幸な生い立ちからひねくれてしまっており、他人に深入りすることを嫌い、誰に対しても距離を置くようなところがある。 卒業後は大学に合格するも辞退し、北海道の天文台に就職するが、不景気のあおりを受け天文台が閉鎖。その後東京で園子と同棲生活を始めるも、ホストクラブで働いているところを園子にばれたのがきっかけで別れることに。そして青年海外協力隊の同僚だった美里と結婚(正式な夫婦ではない。詳しくは後述)するも、死別。岐阜で美里と生活している時も天文の勉強をしていたようである。そしてついに「夢見る頃を」の最後では父の後を継ぎ、念願だった松本の小川天文台の仕事についた。 本編終了後のスペシャルでは話が進んでいくにつれてドロドロの展開になり、出番が減っていく不憫な主人公でもある。 七倉園子・・・酒井美紀 松本北高校3年生。明確な夢や目標を持てず、迫り来る進学に悩みを抱えている。現役時は信州大学を受験予定だったが、当日のハプニングで受験できず一浪を決意。 一年後、早稲田大学に入学し上京するも、卒業時に立てた教師になるという夢を見失い、卒業後は東京の小さな出版社でアルバイトとして働くことに。当初は苦労していたが、だんだんと仕事が楽しくなってきた矢先、故郷松本の高校の誘いを受け、松本白稜高校で臨時講師として働く。その後、教員採用試験に合格し、母校の松本北高校に教師として戻ってきた。シリーズを通して渉に恋心を抱いている。「二十歳の風」までは順調な交際を続けていた二人だったが、「旅立ちの詩」で別れることに。「二十五歳」では渉の結婚を知り、白線を流した川で号泣してしまう。「夢見る頃を」では優介と交際し、結婚するつもりだったが、渉への思いを捨てきれず別れを切り出す。最後に渉と再会し抱き合ったことから、この後再び渉との交際が復活したと思われる。 飯野まどか・・・京野ことみ 松本北高校3年生。富山慎司とは高校時代から恋人同士。園子とは中学からの同級生。推薦入学による都内の大学への進学が決まっていたが、慎司の雪山遭難をきっかけに将来を考え直し、看護師を目指す為に名古屋の看護学校に進学する。 その後一時期慎司と別れ、先輩医師と付き合っていたが半ば捨てられた形で別れてしまい、再び慎司との交際が復活する。現在は信州大学医学部付属病院で看護師として働いている。「旅立ちの詩」で長年の交際を実らせ、慎司と結婚。「二十五歳」以降出演時のクレジットは「富山まどか」になっている。息子、慎吾をもうけるも、仕事と育児の両立でノイローゼ気味だった。園子の良き相談相手でもある。 長谷部優介・・・柏原崇 松本北高校3年。京都大学に進学を目標に勉学に励み、成績は学年でもトップクラスだった。入試直前に信州銀行支店長の父(佐々木勝彦)が収賄事件で逮捕され大きく揺れるが、その後出会った信濃タイムス記者の影響を受け、弁護士を目指すことに。 その後念願の京都大学に進学し、司法修習生を経て弁護士になるも、自分の思い描いていた理想とのギャップにずっと悩んでいる。プライドが高く、はっきりと物事を言うタイプ。こちらもシリーズを通して園子に思いを寄せている。連ドラ第一話での園子とのキスシーンはシリーズ屈指の名シーンである。その後園子が渉と交際することになったため、茅乃と交際していたが、自然消滅。「夢見る頃を」ではチャンスとばかりに園子に告白。交際を始め、結婚寸前までこぎつけるも、結局ふられてしまった。しかし何事もなかったかのように、天文台のプラネタリウム作りに参加していた。 橘 冬美・・・馬渕英里何 松本北高校3年。将来は女優になる事を目指しており、卒業後は上京し、小さな劇団で役者を目指すも、挫折。 その後脚本家を目指すべく上京、執筆・投稿をしながら仕事を転々としていたようである。「二十五歳」では、仕事先で出会った士郎と同棲していたが、「夢見る頃を」でプータロー同然だった士郎に愛想をつかし別れることに。7人の中では一番恋愛に恵まれなかったといえる。実家は浅間温泉にある旅館。現在は後述の姉が継いでいる。 富山慎司・・・中村竜 松本北高校3年。飯野まどかとは高校時代からの恋人で、まどかのワガママにいつも振り回されている。特に将来何になりたいか目標はなかったが、卒業目前に雪山で遭難。一時記憶喪失に。しかし仲間の支えで記憶を取り戻し、救出してくれた隊員に感銘を受け、山岳救助隊の隊員を目指すべく卒業後は警官に。 その後まどかと結婚。仕事に家庭に充実した毎日を送っていたが、誤って園子の教え子カップルを追跡し、怪我をさせてしまう。さらにまどかが育児と家事と仕事の両立でノイローゼ気味になっていたこともあり、家族の為に山岳救助隊隊員になる夢を諦め、警官を辞め実家の神社の神主になった。7人のなかでは警官時代に出張で東京にいった以外、唯一松本を離れていない。 汐田茅乃・・・遊井亮子 渉と同じ工場で働く女性。渉に恋心を抱いている。その為か、当時園子に嫌がらせを繰り返していた。さらに、保護観察期間中で筋金入りのワルだった。しかし、6人との友情に触れ、改心。メンバーに加わった。松本市内の某私立高校中退。実家は売れない洋品店である。 その後東京の生地屋で働いた後、スタイリストの道に。順風満帆に見えたが、女優との契約を打ち切られ、一転借金取りに追われるハメに。それでも持ち前の強気な性格でたくましく生きているようである。恋愛面では優介と交際していたが、自然消滅。その後は仕事が忙しく、恋愛する暇もなかったようだ。今となっては高校の同級生だったイメージがあるが、第7話で勇介達に借りたお金を返そうと勇介宅の住所を教えてもらおうとした時(第9話)以外、高校の校舎に入ったことがなかった。しかし、「夢見る頃を」でプラネタリウム作りに参加するため、松本北高校の校舎に足を踏み入れた。 小澤雅子・・・余貴美子 松本北高教諭。園子たちの担任。さばさばした性格で生徒たちを暖かく見守る。スペシャル「夢見る頃を」では教育委員会に異動、園子発案の天文台での校外学習を後押し。 相馬一朗・・・平泉成 渉と茅乃が働く相馬製作所所長。松本北高出身で優介の父(佐々木勝彦)とは幼馴染。スペシャル「二十歳の風」では資金繰りが上手くいかず工場をたたみ、自殺未遂を起こす。 山村扶沙子・・・白川和子 渉の母。浮気が原因で夫とは生前に離婚。再婚し東京で暮らしていたが、夫の事業が失敗し富山に移り住む。再婚後は渉の異父弟を出産。 七倉彩子・・・松本留美 園子の母。心配性な性格で、過干渉ぎみに園子に口うるさく言う。夫・克彦没後のスペシャル「二十五歳」では自宅兼医院を処分し、ホームヘルパーとして働きながらマンションで園子と暮らす。 七倉克彦・・・山本圭 園子の父で町医者経営。厳しさと優しさを兼ね備えた性格。まさに一家の大黒柱といった雰囲気で、穏やかに妻子を見守る良き父。時折、人生に悩む園子を、暖かい語り言葉で後押しする。スペシャル「旅立ちの詩」で急逝。 [編集] その他ゲスト出演 連続ドラマ 下條正巳・・・寿司職人。雪山遭難で入院した慎司と同室に。旧制斐太中学出身で「白線流し」のルーツを園子に語る。 今井雅之・・・優介の父の収賄事件を追う、信濃タイムス記者。無実の真相を掲載し、優介が弁護士を志すきっかけ。 加藤貴子・・・冬美の姉・橘朋子。第4話、7話、10話に登場。実家の浅間温泉の旅館の女将を継いでいる。 スペシャル「〜19の春」 袴田吉彦・・・名古屋医科大学病院の医師。まどかの名古屋の看護学生時代の交際相手。 スペシャル「〜二十歳の風」 水川あさみ・・・園子の家庭教師の教え子・ヒトミ。屈折しており、園子たちに迷惑を掛ける。 清水章吾・・・家庭を顧みないヒトミの父。 スペシャル「〜旅立ちの詩」 小日向文世・・・園子がバイトする出版社編集長。バイトの園子に冷たい。 ダンカン・・・渉が働き出すホストクラブ店長。店は警察に摘発される。 スペシャル「〜二十五歳」 原沙知絵・・・渉の妻(?)・美里。青年海外協力隊として行ったスリランカで渉と出会い帰国。その後渉と結婚(実は未入籍だった)、現在高山の実家で暮らす。スペシャル「夢見る頃を過ぎても」で病死。 横山裕・・・園子が臨時採用された高校の教え子・高坂聖。屈折した性格。 永井大・・・冬美がバイトする工事現場の同僚・士郎。その後交際へ発展するも、ろくに仕事もせず冬美の部屋に転がり込む。スペシャル「夢見る頃を過ぎても」で破局。 國村隼・・・優介が町で出会ったホームレス。 小木茂光・・・優介の勤める法律事務所の先輩弁護士。 浅野和之・・・松本白稜高校教員。園子が副担任を務めるクラスの担任。 高畑淳子・・・聖の母。夫と離婚後、弟のみ引き取り東京で暮らし、聖に冷たい。 スペシャル「〜夢見る頃を過ぎても」 小出恵介・・・園子の教え子・千住豊。松本北高三年。スポーツ推薦での大学進学が決まっている。 西原亜希・・・豊の彼女・加奈。松本北高三年。 大杉漣・・・閉鎖がうわさされる小川天文台職員。今は亡き渉の父とは以前同僚だった。 上原美佐・・・小木茂光演じる優介の先輩弁護士のクライアントの愛娘。優介に離婚調停を依頼する役。テロップには特別出演と明記。 [編集] スタッフ 脚本:信本敬子、原田裕樹(第6話、第9話) プロデューサー:本間欧彦、関本広文 演出:木村達昭、岩本仁志 企画:山田良明、横山隆晴 音楽:岩代太郎 制作著作:フジテレビ 主題歌:スピッツ『空も飛べるはず』 この曲は放送終了後も絶大な人気を得て、今日でも卒業ソングの定番となっている。 挿入歌:スピッツ『ロビンソン』/『Y』 サウンドトラック:『空も飛べるはず〜白線流しオリジナル・サウンドトラック〜』(1996年1月25日、ポリドールより発売) [編集] ロケ地 長野県松本市:松商学園高等学校(ドラマ上は松本北高校)、松本電気鉄道上高地線、深志神社(慎司の実家)、信州大学医学部附属病院、松本駅ほか、主な舞台となっている。  →松本市内の主なロケ地案内 その他長野県小川村:小川天文台 北海道初山別村:しょさんべつ天文台など 東京都内:第1話、第7話、「-19の春」など 岐阜県高山市:最終話で登場。岐阜県立斐太高等学校など [編集] エピソード 1998年の夏の朝日新聞のテレビCM(松本恵出演)は、「白線流し」の本編に非常に酷似した内容のものであった。世界観が近いというだけでなく、制服が似ていたり、ドラマのシーンと良く似たシチュエーションがいくつもあるなど、明らかに意識しており、おそらく「白線流し」へのオマージュであると思われる。ちなみに、白線流しファンからは比較的好評である。  →第一弾:地方の進学校が舞台。大学受験を控えた夏。セーラー服を着て教室で新聞を広げる女子高生三人組。自転車での通学シーン。受験前の恋愛。「一緒の大学に行けたらいいな」と心の中でつぶやく。草の上に寝転ぶ。  →第二弾:第一弾の続き。学校のシーン。予備校での出来事を話す。恋の話で友人にからかわれる。「そんなんじゃないよ!」体育館で制服のままバスケットボールをする男子生徒。それを見つめる。体操着を着て体育へ。「彼、国立だって」と友達から聞く。教室の窓から校庭を見下ろし、将来のことを見つめる・・・。 [編集] 渉の結婚問題 「旅立ちの詩」で渉は園子と別れ、「二十五歳」で青年海外協力隊の同僚だった美里と結婚することに。しかし、1話目からの伏線を台無しにしてしまうということでファンの反発が大きかったのか、「夢見る頃をすぎても」では婚姻届を美里が提出しておらず、正式な夫婦ではなかったということに。さらに挙句の果てには美里は病死するという設定に。美里や美里役の原沙知絵にとっては何とも気の毒な展開になってしまった。 実際、「二十五歳」放映直後の番組HPの掲示板では、「次回は(脚本家は)美里を死なせて園子とよりを戻させるのか?」などと揶揄され、実際それに近い展開となった。しかし、実際に「二十五歳」では美里の死の伏線とも思われるシーンもあり、最初から織り込み済みだったのではないかと思われる。 これに見られるように、若手俳優陣が持ち味を生かした役を好演しているのに対して、脚本の弱さが目立つ(特にスペシャル版)。舞台設定などを含め、素材を十分に生かしきれていないとの評価がある。また、スペシャル版は回を重ねていくにつれ主人公らも成長する設定を取ったために、当初の青春路線から現実社会へ出た少年少女たちの苦しみが強調されるような作りへと自然にシフトするようになってしまったために、展開としても重々しい内容のものが増えてしまったこともスペシャル版製作に対する評価に疑問符が付いているといえる。 『白線流し 〜二十五歳』での渉と美里が結ばれて松本を去って行くラストには、ファンからの賛否両論があり、テレビ局の公式サイトの掲示板には批判の意見が殺到した。これに懲りたテレビ局側は、『白線流し・最終章 〜夢見る頃を過ぎても』 では、掲示板への意見書込みに対して事前に検閲を行い、称賛する意見しか掲示されなかった。



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