★★古畑任三郎(全シリーズ)★★ ドラマ動画

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ドラマ冒頭で、ゲスト俳優演じる犯人によって殺人が行われ、視聴者は「犯行の全容」を知ることができる。完璧と思われていた犯行を、田村正和演じる警部補の古畑任三郎が、巧みな話術と卓越した推理力で犯人のアリバイやトリックを崩していき、真相を解明していくストーリー。
ドラマ様式
本作は、『刑事コロンボ』で知られる倒叙ものと言われる形式でストーリーが進行していく。これは、犯行の様子をまず見せておき、刑事の古畑任三郎が真犯人とのやりとりや様々な証拠から容疑を固め、最後に自供に追い込むというパターンである。また、犯人は(ストーリーの中の世界で)有名人や社会的地位の高い人物が多いのも「コロンボ」と同様である。
概要
脚本は三谷幸喜。主演の田村正和にとって初の本格的な刑事ドラマでもある。現在、合わせて42回(エピソード数で言えば、第37回と第38回は前後編構成、第25回は総集編であるため、本編40エピソード+総集編1エピソード)が放送されている。
シリーズとシーズンが混同されやすいが、シリーズは「古畑任三郎」全体を指し、それぞれの作品群を放映時期に分けたものをシーズンと呼ぶ。本稿では既に発売されているDVDの呼称に従い、「第1シーズン」「第2シーズン」「第3シーズン」「スペシャル」「ファイナル」「総集編」に大別する。
第1シーズンのみ、正式タイトルが『警部補 古畑任三郎』だったが、これは「古畑任三郎」という物々しい名前が「刑事らしくなく、時代劇だと誤解されるのではないか」という配慮から行われた措置である。ドラマが広く認知された第2シーズン以降は、『警部補』を取った『古畑任三郎』になっている。
1999年の新春スペシャルのタイトルは『古畑任三郎 vs SMAP』、2006年の新春スペシャルのタイトルは『古畑任三郎 FINAL』となっている(ただしオープニングのタイトルロゴは「vsSMAP」以外は、第1シーズンから一貫して『古畑任三郎』のみである)。
シーズン 合計 平均視聴率 放送日
第1シーズン 計12回 14.2% 1994年4月13日~1994年6月29日
第2シーズン 計10回 25.9% 1996年1月10日~1996年3月13日
第3シーズン 計11回 25.1% 1999年4月13日~1999年6月22日
スペシャル 計5回 26.2% 1995年4月12日、1996年3月27日、1999年1月3日、1999年4月6日、2004年1月3日
ファイナル 計3回 26.0% 2006年1月3日、2006年1月4日、2006年1月5日
総集編 計1回 22.6% 1996年4月9日
主な登場人物
その他の登場人物、詳細については『古畑任三郎の登場人物』を参照のこと。
古畑任三郎 (田村正和)
警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。第3シーズンの時点で55歳。常に黒のスーツ、黒の襟無しシャツ、寒い時期には黒のロングコートといういでたち。事件現場にはフランス製(セリーヌ製)の自転車で現れる。丁寧な口調や態度で、執拗に容疑者につきまとい、卓越した推理力と犯人の裏をかく誘導尋問で、幾多の事件を解決に導いている切れ者。
今泉慎太郎 (西村雅彦)
階級は巡査。古畑の部下で、いい“いじめ相手”。第41回の時点で45歳で独身(らしい)。おでこの広さがチャームポイントで古畑によく叩かれる。かなりおっちょこちょいな性格で、ほとんど捜査の役に立たないが、今泉の無意味な言動や行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。
西園寺守 (石井正則)
第3シーズンからレギュラー登場した刑事で、小男。SMAPの事件でその有能さを古畑に買われ、以後古畑の捜査に同行することが増える。古畑も一目置く有能な部下で、事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け古畑をサポートする。「普通」の感覚を持ち合わせた人物だが、『古畑』的登場人物の側面もしっかり併せ持っている。
向島音吉 (小林隆)
古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査。古畑が現場に到着すると、よく声をかけて貰えるものの、名前をなかなか覚えてもらえない(第24回でやっと覚えてもらったが、養子となって東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けた)。FINALではイチローの異母兄の設定で、恐喝されていた向島を救うためイチローが殺人を犯した事になっている。
作品の概要
第1シーズン
本作の記念すべき第1シーズン。
タイトルは『警部補 古畑任三郎』として放送された。本作の基本的な設定を模索していたシーズンと言える。現在でこそ衣装は黒の襟無しシャツが定着しているが、このシーズンではストーリー毎にシャツの色が違ってた。(白、青、紫など)部下の今泉慎太郎は、古畑の助手的な役割が強い。また、第8回は三谷幸喜が脚本を務めた『振り返れば奴がいる』の後日談、もしくはパラレルワールド的要素を兼ね合わせた内容になっている。なお、この頃は今泉に「慎太郎」の名前がクレジットされていない(表記されるのは第2シーズン以降)。今泉のキャラクターが最もバランスの取れたシーズンでもある。特に第3回時点での今泉は普通の刑事であり、第5回では古畑に頼らず死亡推定時刻を導き出すなど、頼りないが、刑事としての一般的教養は持っているという感じであった。
通算回 サブタイトル 犯人役(メインゲスト) 放送日 視聴率 備考
第1回 死者からの伝言 中森明菜 1994年
4月13日 14.4 % 後に無罪判決
第2回 動く死体 堺正章 1994年
4月20日 13.8 % ストーリー上では最初の事件
第3回 笑える死体 古手川祐子 1994年
4月27日 12.9 % 唯一、解決編直前にCMが入らなかった
第4回 殺しのファックス 笑福亭鶴瓶 1994年
5月4日 12.4 % 時系列では第1回の前
第5回 汚れた王将 坂東八十助 1994年
5月11日 16.3 % 小説版未収録
第6回 ピアノ・レッスン 木の実ナナ 1994年
5月18日 13.4 %
第7回 殺人リハーサル 小林稔侍 1994年
5月25日 13.0 % 小説版未収録
第8回 殺人特急 鹿賀丈史 1994年
6月1日 16.6 % 『振り返れば奴がいる』と世界観を共有
時系列では第5回の直後
第9回 殺人公開放送 石黒賢 1994年
6月8日 14.8 % 小説版では古畑との対決がない
唯一、古畑と犯人が解決編で初めて顔を合わせる
第10回 矛盾だらけの死体 小堺一機 1994年
6月15日 15.2 %
第11回 さよなら、DJ 桃井かおり 1994年
6月22日 15.1 % 「赤い洗面器の男」の話が初めて話される
第12回 最後のあいさつ 菅原文太 1994年
6月29日 12.3 % 桑原万太郎が初登場
第2シーズン
タイトルを『古畑任三郎』に改めてのレギュラー放送。シリーズとしてのフォーマットが決定したシーズンと位置付けられる。芳賀が捜査に参加するようになって、今泉はどちらかというとドジさが強調されるようになってしまった。また第1回目の明石家さんま編は実際の撮影順では1本目ではなく、沢口靖子編が初回でクランクインは1995年10月である。余談ながら、第21回「魔術師の選択」の犯人役である山城新伍は刑事コロンボの第38話で犯人役(ウィリアム・シャトナー)の吹き替えを担当しており、両作品の「犯人役」を経験した事になる。
通算回 サブタイトル 犯人役(メインゲスト) 放送日 視聴率 備考
第14回 しゃべりすぎた男 明石家さんま 1996年
1月10日 25.4% 芳賀啓二が初登場
放送時間の拡大版
第15回 笑わない女 沢口靖子 1996年
1月17日 20.8%
第16回 ゲームの達人 草刈正雄 1996年
1月24日 22.7%
第17回 赤か、青か 木村拓哉 1996年
1月31日 26.1% 古畑が唯一犯人に手を上げる
第18回 偽善の報酬 加藤治子 1996年
2月7日 26.6% 犯行シーンは存在するが、凶器が解決編まで明かされない
第19回 VSクイズ王 唐沢寿明 1996年
2月14日 26.0%
第20回 動機の鑑定 澤村藤十郎 1996年
2月21日 24.3% 唯一犯人の実名が不明
第21回 魔術師の選択 山城新伍 1996年
2月28日 27.8%
第22回 間違えられた男 風間杜夫 1996年
3月6日 26.5% 犯人は二人殺害しているが、最初の犯罪は明かされずに終わる
第23回 ニューヨークでの出来事 鈴木保奈美 1996年
3月13日 26.9% 既に無罪が確定している
事件風景がない完全な安楽椅子探偵方式
[編集] 第3シーズン
「今までとは違う古畑」を志向したシーズン。事件、殺害方法に様々な趣向を凝らし、古畑が全く捜査に参加しない、更には事件そのものが発生しないなど、今までの本作におけるお約束的な流れを無視する実験的な話が多くあるのが特徴。西園寺、花田の新レギュラー投入、視聴者からの葉書(無論演出でありスタッフが作成)を読む、など新しい試みも行っている。
通算回 サブタイトル 犯人役(メインゲスト) 放送日 視聴率 備考
第28回 若旦那の犯罪 市川染五郎 1999年
4月13日 25.5% 15分拡大版で放送
第29回 その男、多忙につき
(忙しすぎる殺人者) 真田広之 1999年
4月20日 24.5%
第30回 灰色の村
(古畑、風邪をひく) 松村達雄 1999年
4月27日 22.1% ビデオでは岡八朗のクレジットも追加
第31回 古畑、歯医者へ行く
(アリバイの死角) 大地真央 1999年
5月4日 26.0%
第32回 再会
(古い友人に会う) 津川雅彦 1999年
5月11日 27.8% シリーズ中、唯一未遂で終わる
第33回 絶対音感殺人事件 市村正親 1999年
5月18日 24.6%
第34回 哀しき完全犯罪 田中美佐子 1999年
5月25日 23.7%
第35回 頭でっかちの殺人
(完全すぎた殺人) 福山雅治 1999年
6月1日 26.2%
第36回 追いつめられて
(雲の中の死) 玉置浩二 1999年
6月8日 23.8% 全編飛行機内(のセット)でのシーン
第37回 最も危険なゲーム・前編
(最後の事件) 江口洋介 1999年
6月15日 23.2% 前後編
第38回 最も危険なゲーム・後編
(最後の事件) 1999年
6月22日 28.3%
スペシャル
単発的に放送される。通常は1時間の放送だが、スペシャルでは2時間以上にわたる長編になる(但し、第24回のみ2時間以上のスペシャルではない)。
通算回 サブタイトル 犯人役
(メインゲスト) 放送日 視聴率 備考
第13回 笑うカンガルー 陣内孝則 1995年
4月12日 18.8% 初めて海外が舞台となった
解決前に画面が暗転しない
第24回 しばしのお別れ 山口智子 1996年
3月27日 34.4% 90分スペシャル
第26回 古畑任三郎 vs SMAP SMAP 1999年
1月3日 32.3%
(22.7%) 西園寺守が初登場
初めて犯人が実在の人物
冒頭で三谷幸喜が解説
2006年10月9日に「ドラマレジェンドスペシャル」第一弾として再放送された
( )は再放送時の視聴率
第27回 黒岩博士の恐怖 緒形拳 1999年
4月6日 25.6% 花田が初登場した春の特番(この時点では名前は付いていない)
第28回の1週間前だが単発
第39回 すべて閣下の仕業 松本幸四郎 2004年
1月3日 20.0% 古畑の判断ミスにより犯人の拘束に失敗した希有なケースであったことが後に語られる
脚本の都合により今泉、西園寺が登場しない
(後付番組「今泉慎太郎」には登場)
ファイナル
シリーズ完結篇。前回の「すべて閣下の仕業」で本来の完結を迎えられなかった事から、その名もファイナルとして正式な完結篇の位置付けとなった。放送前から「古畑ついに完結」とスポーツ紙を賑わせ、「終わらないでほしい!」というファンが後を絶たなかった。
通算回 サブタイトル 犯人役(メインゲスト) 放送日 視聴率 備考
第40回 今、甦る死 藤原竜也
石坂浩二 2006年
1月3日 21.5% 唯一、真犯人が伏せられていた
第41回 フェアな殺人者 イチロー 2006年
1月4日 27.0% イチロー初の台詞付きの本人役
第42回 ラスト・ダンス 松嶋菜々子
(双子役の二役) 2006年
1月5日 29.6% ラストまで犯人だけでなく被害者も伏せられていた
総集編
第2シーズン終了後に放送された特別編。
古畑が突如として消息を絶ち、刑事仲間や第24回までの犯人たちにインタビューしてその行方を追うというストーリーを軸にした総集編である。インタビュー場面は新たに撮りおろしされたものだが、古畑役の田村の撮りおろしのシーンはない。
通算回 放送回 サブタイトル 放送日
第1回 第14回 帰って来た慎太郎の巻 1996年1月10日
第2回 第15回 慎太郎怒るの巻 1996年1月17日
第3回 第16回 慎太郎名推理の巻 1996年1月24日
第4回 第17回 ライバル登場の巻 1996年1月31日
第5回 第18回 慎太郎危機一髪の巻 1996年2月7日
第6回 第19回 まいったぜ慎太郎の巻 1996年2月14日
第7回 第20回 負けるな慎太郎の巻 1996年2月21日
第8回 第21回 フニャフニャ慎太郎の巻 1996年2月28日
第9回 第22回 箱入り慎太郎の巻 1996年3月6日
第10回 第23回 慎太郎逆襲の巻 1996年3月13日
第11回 第24回 さらば慎太郎の巻 1996年3月27日
第12回 第39回 大空の怪事件 2004年1月3日
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