★★★ルパン三世 (TV第1シリーズ)★★★ アニメ動画 Anime:鲁邦三世

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『ルパン三世』(TV第1シリーズ)とは、アニメ『ルパン三世』の作品群の内、連続テレビシリーズとして1971年10月24日-1972年3月26日に本放送したシリーズ。
後続するシリーズとの識別のため、タイトルに第1シリーズ・第1期などと付記することがある。
第1シリーズの特徴
怪盗ルパンの孫で大泥棒のルパン三世が仲間次元大介、峰不二子、石川五ェ門や、ルパン三世逮捕に執念を燃やす銭形警部と繰り広げる活躍を描く基本的なストーリーの構造は各メディアの作品と同様。
演出
全話の作風は大人向けのハードボイルドタッチな演出が多い前半と、子供も見る事をある程度考慮したギャグタッチな後半に別けられる(詳細については別項も参照の事)。
舞台
物語の舞台はほとんどが日本。外国は第3話(国籍不明の孤島)と第10話のみである。
銭形警部は警視庁の所属。第15話からはほぼ毎回警視総監(声:永井一郎)も登場する。
レギュラー
レギュラーメンバー全員が揃うことの方が少ない。
レギュラーメンバーが4人とされる1-7話においてメンバーが総出演したのは3回(第1、4、6話)。
レギュラーメンバーが5人とされる8-23話においてメンバーが総出演したのは7回(第8、13、14 〔五ェ門台詞なし〕、15、17、18、23話)。
石川五ェ門は第5話で初登場(オープニングには第4話から登場)。当初は名うての殺し屋でルパンの敵。第7話で仲間になるが、その後も出番が無かったり、あっても本筋にまったく絡まないことも少なくない。レギュラーとして定着するのは後の『TV第2シリーズ』以降である。一人称として「某(それがし)」や「俺」を使用したり、第2シリーズ以降に定着した女性を苦手とする素振りはここでは無く、初登場の時点で不二子に惚れていたりと、後のシリーズとは一味違った人物像で描かれる。
不二子のキャラクターは前半と後半の演出路線変更の影響が著しく、前期はセクシーで小悪魔的な女性として描かれ、後期は髪型もショートボブカットとなり、より明朗活発な女性として描かれている。
衣装
ルパンの上着の色は青緑を使用。
愛車
初期の愛車は黄色いベンツSSK。
オリジナルは200馬力を誇るが、ルパン仕様はエンジンを第一話「ルパンは燃えているか・・・・?!」でも使用したF1カー312Bと同じフェラーリ(劇中ではフェラリーと呼称)の12気筒に乗せかえることで500馬力にパワーアップさせている。また、フロントのエンブレムがベンツ本来のマークではなく十字のものに変更されている(設定資料ではエンブレムそのものが取り付けられていない)。
劇中で何度も派手に壊れるものの(特に第2話が有名)、すぐに別のエピソードでは復活している事などから、ファンの間では「実はあのSSKはレプリカで、数台同じものを所有しているのではないか」と噂されている。
ルパンは第2シリーズでもSSKに似た形の車に乗っているが、こちらは主にアルファロメオ6C1750グランスポルトである。
番組路線変更後は、映画『カリオストロの城』同様フィアット 500を愛車としていた。
大塚康生の愛車としても知られる車であるが、作中に登場させるにあたっては、演出上の方向転換に加え、ディテールの複雑なSSKよりも作画のしやすい事に配慮した宮崎駿からの注文であった。
スタート時のルパン
初めに演出のオファーを受けたのは芝山努だったが、当時『天才バカボン』の製作に加わっていたため、『TV第1シリーズ』に先んじて製作されたパイロットフィルム版の制作のみに留まる。代わって大隅正秋に演出が依頼される。製作会社東京ムービーの当時の社長藤岡豊が、大隅の演出した『オバケのQ太郎』のオープニングを気に入っていたからである。
大隅は絵が描けないため、作画監督として芝山努の元同僚、大塚康生が抜擢される。当時、東映動画に所属していた大塚は、東映を退社して東京ムービーの下請けをやっていたAプロダクションに移籍した。そして、大隅・大塚両者の話し合いでテレビ用のルパン三世や峰不二子の人物造形が決まった[1]。
パイロットフィルムではルパンの声は広川太一郎が演じていたが、広川のスケジュールの都合上出演が難しくなり、新たにテレビ用の声優を選ぶことになった。演出の大隅が色々な芝居の舞台を見て回った結果、山田康雄が選ばれた。大隈のイメージするルパンは、しらけの世代で、祖父の多くの財宝を受け継ぎ、大邸宅に住み、物や金でアクセクせず、倦怠(アンニュイ)をまぎらわすためにときたま泥棒をし、場合によっては敵対する相手を手にかける事にも躊躇しない、という設定だった。飄々としていながら時にニヒルで、どこか暗さのある舞台上の山田は、まさに大隅のイメージするルパン像にぴったりだった。
この様な試行を経て大人向けに製作されたそれまでにないアニメであったが、視聴率は厳しいものとなる。当時、アニメは作ればたいていある程度の視聴率が取れると考えられていた時代だったが、その中で3%などといった桁違いに低い視聴率をとり、即打ち切りも仕方ない状況だった。
このため放送局サイドは、低年齢層にも観てもらえる様に作風の変更を計画することとなった。序盤とそれ以降の雰囲気が大きく異なるのはそのためである。しかし、大隅はこの路線変更を受け入れることができず、第3話のテレビ放映直後に演出を降板した。
[編集] 方針転換、宮崎駿ら参加
それ以降、当時東京ムービーの専属下請け会社であったAプロダクションに在籍していた高畑勲と宮崎駿の2人に演出の声がかかった [2]。 両名は以後原作の影響の強いハード・タッチの作風を中盤以降、徐々に低年齢層向けに軌道修正していく [3]。 宮崎は後年、大隅時代からAプロ時代のルパン像の変化を、“退廃したフランス貴族の末裔から、何かうまい話はないかと常にきょろきょろとあたりを見回しているイタリアの貧乏人の子倅への変化”と称している。
宮崎駿演出のルパンは、視聴率は9%程度と序盤よりは安定していったものの、2ndシリーズのような大きな数字を取ることはできず、約半年後の全23話で放送が打ち切りとなった。だが、本放送の再放送で評価が高まり、その質が改めて評価された形となった。 [4]。
そして本放送終了から約5年後、人気を背景として新作アニメ(『TV第2シリーズ』)が製作される事になった。
宮崎駿は、世間で評価の高い『ルパン三世 カリオストロの城』や2ndでの2作は「1stでやったことの総棚ざらえ」と称しており、あまり評価していない。また、1980年代以降はもうルパンの時代ではないと語っている。1stについては「ぼくらはまぎれもなくハングリーだった。スカッとしたおもしろい仕事をやりたいという願望と気力はいくらでもあったのだ。」と意欲が強かったことを語っている。しかし「放映中の路線変更は製作を混乱させ、テレビアニメーションの技法が停滞した時期もあって、画面は乱れ、完成度は低く、技術的に見るところのない作品であった」と評価している。再放送で人気を得た理由を「ベンツに乗るルパンと大衆車のフィアットに乗るルパンがせめぎあい、結果として番組に活力をもたらしたのが原因では」と語っている。 この作品では宮崎駿が得意とする演出方法の多くを随所で見ることができ、宮崎駿を語る上でも欠かせない作品となっている。
[編集] 声の出演
※詳しくは、ルパン三世 (TV第1シリーズ)の登場人物及び登場人物ごとのリンクを参照。
ルパン三世:山田康雄
次元大介:小林清志
峰不二子:二階堂有希子
石川五ェ門:大塚周夫
銭形警部:納谷悟朗
特筆:
キャサリン(第14話):増山江威子
増山は、パイロット版及び第2シリーズ以降で不二子を演じている。
[編集] スタッフ
原作:モンキー・パンチ
連載:週刊漫画アクション(双葉社刊)
作画監督:大塚康生
美術監督:千葉秀雄、伊藤雅人
撮影監督:三沢勝治
録音監督:田代敦巳
編集:井上和夫
音楽:山下毅雄
『TV第2シリーズ』以降に定着した大野雄二によるジャズ色の強いフュージョン、ディスコファンク路線とは異なり、ここでは軽快なロックナンバーを中心とした楽曲が並ぶ。また、ボーカル曲が多いのも第2シリーズ以降と大きく異なる点であり、チャーリー・コーセイや伊集加代子の歌声が全編に彩りを添えている。なお、伊集加代子は第2シリーズにも起用され、オープニング・テーマのコーラスやCMアイキャッチで歌声を披露している。
演出:大隈正秋→Aプロダクション(宮崎駿、高畑勲)
原画:小林治、河内日出夫、今沢哲男、岡迫亘弘、木村圭市郎、木場田実、山口泰弘、後上義隆、村田耕一、束田きよし、小泉謙三、星野彗子、近藤喜文、田中勉、吉原章雄、箕輪宗廣、豊川信栄、本多敏行、矢沢則夫、金沢比呂司、坂井俊一、青木悠三、真鍋譲二、沢尻東、才田俊次、朝倉隆、泰野かく子
動画:有原誠治、平田珠代、泰和良、前田実、河本ネオミ、菊地弘子、眉月はるな、永山宏治、大嶋聡、野村まり子、石田政幸、高畑順三郎、春貴健司、福富博、本木久年、上野めぐみ、緒方八須子、竹越光江、木馬田三郎、後上義隆、千葉雅子、草柳則子、水田めぐみ、斉藤望、山田道代、堀江孝男、大野ゆう子、鈴木真理子、末次美和夫
仕上:山浦浩子、八巻光子、富岡義和、長尾美代子、遠藤早苗、棚川泰子、中谷実枝子、高野マチ子、門松伊郁子、田村敏子、外山孝子、片桐勝子、保田道世、石井田幸子、岡田富美子、千須和むつみ、遠藤芳江、山名公枝、渡辺千津子、門田マリ子、片野寿、田中幸子、風間あきえ、石井幸子、杉原三枝子、田村まさ子、内田珠江、浦島久美、水越恵美子、藤井文江、村中啓子
背景:井岡雅宏、川井憲、沼井信朗、阿部泰三郎、一瀬通子、川本征平、工藤剛一、亀川尚子、工藤操、柘植圭子、大野昭三、山口あきら、窪田忠雄、清水昭紀(現代制作集団)
撮影:大和田享、若菜章夫、石川欽一、八巻磐(東京アニメーションフィルム)
サウンド:大野松雄
音響:グループ・タック
現像所:東京現像所
演出助手:根来昭、吉田茂承、御厨恭輔
制作進行:真田芳房、千石鎮彦、金子賢一、野中保男、塩野正俊、斉藤正俊
製作協力:Aプロダクション
製作:よみうりテレビ・東京ムービー
[編集] 主題歌
オープニングテーマおよびエンディングテーマのタイトルは、放送当時から長年にわたってファンを混乱させる元となっていた。放送当時のシングルレコードはテイチクと朝日ソノラマから発売されたが、「ルパン三世その1」がテイチクではエンディング、朝日ソノラマではオープニングとなっている。後に様々なレコード会社から発売されるようになって以降も、発売元によってテイチクに準ずる場合と朝日ソノラマに準ずる場合があった。コロムビアに至っては、発売時期によってタイトルが逆転したこともある。なお、現在は以下に太字で記したものが正式なタイトルとしてJASRACに登録されているが、CDの種類によっては資料価値を考慮して意図的に旧タイトルを表記している場合もある。また、レコード用音源の編曲者は馬飼野康二で、放送当時のシングルには表記されていたのだが、その後表記漏れになることが多かったため、山下毅雄が自ら編曲したと誤解されていた時期もある(TV用は山下自身が編曲)。
[編集] オープニングテーマ
オープニングテーマは全23話の中で何度も変更され、再放送やビデオ化の際にも一部差し替えが行われていた。また、当時の資料が一部散逸しているため、初回放送時の正確な使用状況については、公式な記録が現存しない。以下に記した使用状況は、初回放送時に最も近いと思われるDVD版のもの。
「ルパン三世主題歌I」(「ルパン三世その1」/オープニング中では「ルパン・ザ・サードの歌」と表記)(第1-3、9話)
唄:チャーリー・コーセイ
作詞:東京ムービー企画部
作曲:山下毅雄
編曲:山下毅雄(TV用)/馬飼野康二(レコード用)
レコードで発売されていながら、放送では4回しか使用されていない。にもかかわらず、知名度は使用回数が最多の主題歌「AFRO "LUPIN '68"」をしのいでいる(動画投稿サイトへの違法アップロードも、同主題歌と比べて遥かに多いためか)。レコード用音源はTV用と比較して演奏・ボーカル共に明らかにテンションを落としたものになっている。
「AFRO "LUPIN '68"」(「ルパン三世その4」)(第4-8、10-15話)
唄:チャーリー・コーセイ
ナレーション:山田康雄
作曲・編曲:山下毅雄
本来は劇中音楽として作られたもので、実際に第1話から劇中で使用されている。だが、オープニング映像の変更に合わせてテーマ曲として使用されるようになった。
このオープニングには数種類のバリエーションが存在する。
第4話で使用された、最後の台詞が「どんな事件を巻き起こしてやろうかな…」というもの
第5話-第15話(第6話・第9話を除く)で使用された、最後の台詞が「今週は、どんな事件を巻き起こしてやろうかな…」というもの
第6話で使用された、音楽がラスト以外カラオケになっており、ナレーションが通常より押さえた口調になっているもの。
また、第3話や第13話の劇中では別テイクが使用されている。
なお、歌詞はスタッフが用意した断片的なキーワードを元に即興で歌ったものだそうで、後年のリメイク音源では言葉の並べ方がオリジナルと異なる部分も多い。
「ルパン三世主題歌3」(「ルパン三世その3)(第16-23話)
唄:よしろう・広石
ナレーション:納谷悟朗(第16話のみ)
作曲/編曲:山下毅雄
映像には歌唱者の名前がクレジットされていないため、歌唱者不明という状況が長く続いていた。そのため、2001年に広石が雑誌のインタビューで「自分が歌った」と証言する以前は、関連書籍やCDにおいて「歌:チャーリー・コーセイ」と誤記されていることがあった。
第16話のみ使用されたナレーション入りの音源には、曲もナレーションも別テイクのものが存在する。これは初回放送時や一部地方での放送時のみ使用された可能性が指摘されている(『ルパン三世 ザ・ファースト・アンソロジー』ライナーノーツより)が、その時の映像は現存しないらしく(現存する映像とはSEのタイミングが微妙に合わない)、詳細は不明。
また、第19話の劇中では歌詞の異なるバージョンが使用されているが、音源が現存しないため、これも詳細は不明である。
[編集] エンディングテーマ
「ルパン三世主題歌II」(「ルパン三世その2」)
作詞:東京ムービー企画部
作曲:山下毅雄
編曲:山下毅雄(TV用)/馬飼野康二(レコード用)
唄:チャーリー・コーセイ
エンディングテーマは一貫して同じ曲が使用された。但し、曲の終わりに入る(一部を除く)バイクのエンジン音のSEのタイミングにバリエーションがある。
第1話で使用されたSEのないもの
第2話で使用されたSEがトラックのエンジン音のもの
第3話で使用されたSEが歌の前に入るもの
第4話で使用されたSEがバイクの遠ざかっていくエンジン音のもの
第5話以降で使用されたSEがバイクの普通のエンジン音のもの。
なお、奥田民生によってカバーされている(シングル「イージュー★ライダー」のカップリング曲)。
[編集] 失われたサウンドトラック
山下毅雄によるサウンドトラックは、放送直後よりそのマスターテープが紛失しているため、完全な形でのレコード化あるいはCD化が不可能な状態となっている。それでも第1シリーズを彩った音楽の音源化を望むファンは絶えず、代替案として過去に3つの企画盤が発売されている。
テレビオリジナルBGMコレクション ルパン三世 〜山下毅雄オリジナルスコアによる「ルパン三世」の世界〜
1980年3月25日、日本コロムビアより発売
完全新録音による音源を収録しており、メロディー等は劇中で使用されたものと共通しているが、テレビ放映からかなり時間が経って再レコーディングされた事もあり、放送当時のものとは音質やアレンジなどに大きな違いが生じていた。当初は本当にオリジナルBGMを収録する予定だったのだが、締め切りギリギリまで捜索しても音源を発見できず、発売中止にするわけにもいかなかったのでやむを得ず録音をやり直した、というのが真相である。なお、主題歌は、オリジナルLPではSEやパーカッションの音を被せたTVサイズを収録していたが、2度目のCD化の際にフルサイズに差し替えられ、これが長年にわたって流通することになった。2007年に発売された限定復刻盤では、LPと同じ形に戻されている。
ルパン三世 '71 ME TRACKS
1999年2月21日、バップより発売
アニメ本編を製作工程において作られていたMEテープ(アテレコの前段階に場面に合せて選曲された音楽と効果音だけが収録された音源テープ)を利用し、デジタル処理で再編集を行ったものである。通常、個々の場面でフルレングスで音楽が使用される事はまずありえないため、複数の場面のMEテープを素材に、使用に適した個所を細切れで抽出し、それぞれを繋ぎ合わせて一曲の尺になるように編集が行われている。なお、素材の性質上やむを得ず効果音がそのまま残っている個所が多く、音質も本来レコード化に配慮したものではないため、いずれも芳しくない状態であり、やはりこれも苦肉の策といえる内容となっている。
ルパン三世 ザ・ファースト・シリーズ・アンソロジー
2003年3月21日、コロムビアミュージックエンタテインメントより発売
コロムビアで制作された音源を体系的にCD化する企画「ルパン三世クロニクル」の第1弾として、「ルパン・ザ・シングルス」(コロムビアから発売された全シングルを収録)と同時発売。主題歌のTVサイズの各バリエーションを放送で使用された音声から収録、さらに辛うじてオリジナル音源が残っていた「主題歌I」「主題歌II」のTVサイズ[5]とレコード用フルサイズ、『テレビオリジナルBGMコレクション』の完全復刻という内容になっている。
[編集] 放映リスト
回 サブタイトル 放送日 演出 脚本 絵コンテ
1 ルパンは燃えているか・・・・?! 1971年10月24日 大隅正秋 山崎忠昭 高橋和美
2 魔術師と呼ばれた男 1971年10月31日 大和屋竺 奥田誠二
3 さらば愛しき魔女 1971年11月7日 宮田雪 斉九洋
4 脱獄のチャンスは一度 1971年11月14日 佐脇徹 佐々木正広
5 十三代五ヱ門登場 1971年11月21日 山崎忠昭 小華和ためお
6 雨の午後はヤバイゼ 1971年11月28日 松岡清治 小泉謙三
7 狼は狼を呼ぶ 1971年12月5日 Aプロ演出グループ 大和屋竺 斉九洋
8 全員集合トランプ作戦 1971年12月12日 宮田雪 奥田誠二
9 殺し屋はブルースを歌う 1971年12月19日 大隅正秋 佐脇徹
10 ニセ札つくりを狙え! 1971年12月26日 Aプロ演出グループ 佐脇徹 矢沢則夫
11 7番目の橋が落ちるとき 1972年1月2日 宮田雪 小華和ためお
12 誰が最後に笑ったか 1972年1月9日 大隅正秋 鶴見和一
13 タイムマシンに気をつけろ! 1972年1月16日 Aプロ演出グループ 宮田雪 斉九洋
14 エメラルドの秘密 1972年1月23日 岡崎稔
15 ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう 1972年1月30日 松岡清治 小華和ためお
16 宝石横取り作戦 1972年2月6日 七條門 出崎哲
17 罠にかかったルパン 1972年2月13日 斉九洋
18 美人コンテストをマークせよ 1972年2月20日 松岡清治 小華和ためお
19 どっちが勝つか三代目! 1972年2月27日 小山俊一郎 棚橋一徳
20 ニセルパンを捕まえろ! 1972年3月5日 七條門 小華和ためお
21 ジャジャ馬娘を助けだせ! 1972年3月12日 松岡清治 高橋春男
22 先手必勝コンピューター作戦! 1972年3月19日 宮田雪 小華和ためお
23 黄金の大勝負! 1972年3月26日 田村多津夫 吉川惣司(クレジットなし)
[編集] 使用された原作
第1話:第56話「DEAD HEAT」を脚色。アニメではスコーピオンとの対決が、原作では金塊の強奪が目的になっている。
第2話:第7話「魔術師」を脚色。
第3話:第24話「トブな悪党」をベースに33話「はなれ技」、34話「盗っ人ゲーム」を使用。
第4話:第2話「脱獄」、12話「王手飛車とり」より冒頭の犯行場面。
第5話:第28話「五右ェ門登場」、29話「ブラック・ポイント」より走る車での戦闘。原作にあった百地発見の錬金術や五ェ門の親友魔山などは登場せず。
第6話:第18話「死体品切れ」、19話「ナサケ御無用」を脚色。
第7話:第41話「砕く」、42話「免許皆伝」より示刀流という言葉、43話「殺しのない日」よりルパンの車の切断。
第8話:第57話「トリプルプレイ」より病院の場面、第59話「きわどいカラッポ」より凧を使った脱出。
第9話:第82話「能ある悪党は牙をかくす(その2)」。原作では外国のスパイであった女が不二子に変更され、ブーンがプーンへ変更。
第10話:第75話「私を愛したルパン」より「フリンチ」のキャラクター名のみ。
第11話:第14話「賞金稼ぎ」より人質のための犯罪、17話「どじ」より橋の爆破事件。
第12話:第15話「シャモ狩り」を脚色。
第13話:第83話「能ある悪党は牙をかくす(その3)」を脚色。
第16話:第50話「サイケデリック氏」を脚色。宝石店襲撃場面のみを参考にしている。
第20話:ルパン三世・新冒険・第2-5話を脚色。
第21話:新冒険・第6話「ルパン勧進帳(その1)」を脚色と思われる。ルパン家に関わった人物(原作ではソーニャ家の令嬢)の救出のみ共通している。
[編集] 各話詳細
第1話「ルパンは燃えているか…?!」から第10話「ニセ札作りを狙え!」までは新聞の番組表に「カラー」と表記されていた。これは民間放送で全番組のカラー化が第10話までの時点で完了していなかったためである。
第2話「魔術師と呼ばれた男」のシナリオは『荒野のダッチワイフ 大和屋竺ダイナマイト傑作選』に収録されている。元々の大和屋竺の脚本は、とても30分の放映に収まらない、膨大なボリュームであったが、これは演出の大隅正秋が意図して、最初から大和屋に要求したボリュームであった。
第4話「脱獄のチャンスは一度」の予告編で使用されたギロチンの映像は本編では使用されなかった。
第9話「殺し屋はブルースを歌う」での竹槍を撃ち込むシーン。当初のシナリオではそれでキャップを突き殺すはずだったが、高畑・宮崎コンビによって演出が変更された。結果、利用できるものは何でも利用し、チャンスをうかがうルパンの性格を表現することができた。
第10話「ニセ札つくりを狙え!」元のシナリオでは銀狐のイワノフへの愛とそれを引き裂いた夫への憎悪など、複雑なドラマが展開されていたが、路線変更にともない、単純な話に変更された。
第11話「7番目の橋が落ちるとき」の悪役・ボルボの名前は本編中では一度も出てこない。また、準備段階では第2話に登場した白乾児の弟・ラオチュウの登場が予定されていた。
第12話「誰が最後に笑ったか」が放映された日の新聞の番組表には「最後に笑うものは誰か」と書かれていた。
第14話「エメラルドの秘密」では、現在、不二子の声優を演じている増山江威子がキャサリン役で登場。
第14話「エメラルドの秘密」は、予告編でのタイトルは「猫目石はどこへ」で、宝石の名前も違うものだった。
第14話「エメラルドの秘密」で出てくる乗船名簿の中に「銭型平次(7代目)」「モンキー・パンチ」が確認できる。
第18話「美人コンテストをマークせよ」で日本代表として登場した女性の名は「笠谷」。放送されていた当時、冬季五輪札幌大会で笠谷幸生が日本人として初の冬季五輪金メダルに輝いた(スキー70mジャンプ=現スキージャンプ・ノーマルヒル)ことにちなんだと推測される。
第19話「どっちが勝つか三代目!」では「アルセーヌ・ルパンシリーズ」(モーリス・ルブラン原作)でアルセーヌ・ルパンの敵役として登場するガニマールパリ警視庁警部の孫が登場した。
第19話「どっちが勝つか三代目!」でルパン三世は一般の素人を集めて自分に変装をさせているが、同時に銭形警部やガニマール警部に変装させてから自分に変装させていた。その事はルパンに変装した素人がルパンの顔をはいで銭形またはガニマールの顔になるというシーンで証明されている。
第23話「黄金の大勝負!」で銭形警部が警視総監にアジト壊滅作戦の内容書類を差し出すシーンに書かれていた文字は「ルパンが始まって約半年程の年月が過ぎましたが、今回の話(第23話)をもちまして2クールで完結することになりました」すなわち終了予告だった。ちなみにその後に「私個人のことを申せば、途中入院を致したために…」と続くが、これが誰の事なのかは不明。
次回予告は第21話「ジャジャ馬娘を助けだせ!」分を最後に制作されず、代わりに後番組「超人バロム・1」の新番組予告が放送された。
番組中期に始まったキャラクター紹介は、シネマスコープ版パイロットフィルムの映像を引用し、初期の映像と繋ぎ合わせている。そのため、ルパンの服の色や登場するキャラクター達の顔が、カットによって変わるという不自然な形になってしまっている。
一部の再放送時には、第13話「タイムマシンに気をつけろ!」の「昭和47年でござる」や番組後期の銭形の「来週こそはは〜」といったセリフはカットされることがあった。80年代以降は「気違い」等、現在の放送コードに触れる台詞もカットされていた。ビデオソフトでも発売時期によってはカットされたことがあるが、DVDにはノーカットで収録されている。
劇中でキャラクター達が使用する車や拳銃、愛煙する煙草の銘柄などにいたるまで、本作品ではリアリティを重要視し、全て実在のものが事細かに設定されている。このあたりはメカニックの知識に豊富な大塚康生の活躍によるところが大きいとされている。

